2016/05/13
防災・危機管理ニュース
アライドテレシスがディー・ディー・エスとソリューションで連携
I Tソリューション、ネットワーク機器の企画、販売を手掛けるアライドテレシス株式会社(本社:東京都品川区)は5月12日、指紋認証システムなどを提供する株式会社ディー・ディー・エス(本社:愛知県名古屋市)の認証ソリューションと連携し、ネットワーク運用管理の効率化とセキュリティ強化ソリューションを提供していくことで合意したと発表した。2016年9月からのサービス提供を目指す。
連携するのは、アライドテレシスのSDN/アプリケーション連携ソリューション「Secure Enterprise SDN(SES)」と、ディー・ディー・エスの認証ソリューション「EVE」シリーズ。EVEシリーズがWindows端末へログオンしたユーザー(個人)を特定し、SESはそのログオンユーザーにアクセス権のある仮想ネットワーク(VLAN)を動的に割り当てる。従来のダイナミックVLAN制御方式とは異なり、ユーザーがログオフ/ログオンを繰り返す度にアクセス権のある仮想ネットワークを動的に切り替える。
総務省やIPA(独立行政法人情報処理推進機構)はマイナンバー制度の施行を受け、相次ぐ標的型攻撃による個人情報漏えいへの対策として、業務端末のネットワーク分離を推奨している。住民情報を取り扱う地方公共団体の個人番号利用事務系の端末では、安全性・利便性に優れた二要素認証の導入が急務となっている。
この提携によって、総務省から自治体に対して提唱されている自治体情報システム強靱性向上モデルのうち、ネットワーク分離によるセキュリティ強化と、なりすまし対策に対応した「生体(指紋認証など)・所持(ICカード)・知識(パスワード等)」の組み合わせによる二要素認証と仮想ネットワーク連動システムを提供していく。
自治体マーケットで豊富な実績があるSESは、SDN/Open Flow技術をエンタープライズ市場に適応させ、アプリケーションとネットワークを連携・連動することにより、ネットワーク運用管理にかかる工数とコストの削減、セキュリティの強化を実現した。
EVEシリーズは、指紋をはじめとする生体認証、ICカードなどの物理認証、知識による認証に対応した「多要素認証ソリューション EVE MA」、二要素認証に対応した「指紋認証ソリューションEVE FA」を主力製品に据え、自治体の強靭化対策で求められる二要素認証を実現している。PC向け指紋認証システムでは、2008年に販売を開始してから累計40万以上のクライアントに出荷、7年連続シェアNo.1という実績を持ち、様々な仮想化環境での稼働実績も豊富だ。
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/5/c/670m/img_5cf86d906e1821e5ce20892cdf22237931109.gif)
【アライドテレシス株式会社について】
アライドテレシス株式会社は、ネットワーク専業メーカーとして、企業、医療、自治体・文教などあらゆる分野において、先進のテクノロジーによる高信頼なネットワーク製品、ソリューション、ITサービスを提供している。
【株式会社ディー・ディー・エスについて】
株式会社ディー・ディー・エスは、指紋認証ソリューションのリーディングカンパニーとして創業以来、産学連携による技術開発に積極的に取り組んでいる。多様化する情報セキュリティ・ソリューション・ニーズに対応可能な「多要素認証プラットフォーム EVE MA」および「指紋認証ソリューション EVE FA」をはじめとする情報セキュリティ製品の開発・販売を行っている。2014年4月、オンライン認証の標準化団体である FIDO(Fast Identity Online)アライアンスに、国内企業として初めて加入。2015年10月には、FIDO認定製品である指紋認証デバイス「magatama」を発表し、本人認証の世界を広げる新しい認証サービスの普及に努めている。
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