金融庁は27日、いわき信用組合(福島県いわき市)が預金者に無断で架空口座を開設して不正な融資を行っていたと明らかにした。参院財政金融委員会で伊藤豊監督局長が答弁した。その資金は、大口顧客の資金繰り支援のため迂回(うかい)融資されたという。同信組が設置した第三者委員会は、30日に問題に関する調査結果を公表する。信組側も同日記者会見を行う。
 いわき信組は昨年11月、旧経営陣が2008年7月ごろに大口顧客の資金繰り支援のために迂回融資を行っていたと公表。弁護士や公認会計士からなる第三者委員会を設置し、調査を進めている。伊藤氏は、事実関係を確認した上で「厳正に対応する」と答弁した。 

(ニュース提供元:時事通信社)