多言語表記

 

その多言語表記、必要ですか?

前述のデメリットのところで、「注意など危険が及ぶものは、文字や音声などで欠点を補う必要がある」と述べましたが、最近「多言語表記」をよく見かけませんか? 多言語表記とは、複数の言語が並存し表記されていることです。

男女トイレと身障者用設備ピクトグラムの下を見てください。
日本語の化粧室の下に英語、中国語、韓国語で「トイレ」と多言語表記しています。

私の意見として、この場合だけは、多言語表記いらないと思います。結論でいうと、(しつこいですがこの場合だけは)男女トイレと身障者用設備ピクトグラムだけで十分です。

駅のホームの下にトイレがありますが、もし、丁寧に表示するのであれば、男女トイレと身障者用設備ピクトグラムの下に「駅のホームの下にトイレがあります」のような何かしらの表示または指示図記号が必要ではないかと思います。

普段話されている言語の人口順位で、1位は中国語、2位はスペイン語、3位は英語です。日本でよく見る多言語表記は、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で表記されていますが、4カ国語以外の文字が読めない国の人は、この多言語表記を見て理解できるのでしょうか?

多言語の表記方法については、全国的に統一されていることが望ましいため、観光庁の「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」にて定められていますのでご一考ください。

(了)