2020/02/07
防災とピクトグラム
多言語表記
その多言語表記、必要ですか?
前述のデメリットのところで、「注意など危険が及ぶものは、文字や音声などで欠点を補う必要がある」と述べましたが、最近「多言語表記」をよく見かけませんか? 多言語表記とは、複数の言語が並存し表記されていることです。
男女トイレと身障者用設備ピクトグラムの下を見てください。
日本語の化粧室の下に英語、中国語、韓国語で「トイレ」と多言語表記しています。
私の意見として、この場合だけは、多言語表記いらないと思います。結論でいうと、(しつこいですがこの場合だけは)男女トイレと身障者用設備ピクトグラムだけで十分です。
駅のホームの下にトイレがありますが、もし、丁寧に表示するのであれば、男女トイレと身障者用設備ピクトグラムの下に「駅のホームの下にトイレがあります」のような何かしらの表示または指示図記号が必要ではないかと思います。
普段話されている言語の人口順位で、1位は中国語、2位はスペイン語、3位は英語です。日本でよく見る多言語表記は、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で表記されていますが、4カ国語以外の文字が読めない国の人は、この多言語表記を見て理解できるのでしょうか?
多言語の表記方法については、全国的に統一されていることが望ましいため、観光庁の「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」にて定められていますのでご一考ください。
(了)
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方