「トイレ内は禁煙」を制作しました。ピクトグラムアートによる「禁煙」に対する社会風刺です。何も言えない赤ちゃんにタバコの煙を吸わせたくない思いがありますので、問題に正面から向き合うきっかけにしてほしいと思います。

今年の1月、防火・防災管理者の講習を受けた際、「出火原因の1つがタバコ」と聞き、そういえば、「公衆トイレでタバコのにおいがする」「便器にタバコ捨ててあった」などと、思い出したのが始まりでした。

多目的(多機能)トイレでも、タバコのにおいがすることがあります。多目的トイレは「東京都福祉のまちづくり条例施行規則」において「だれでもトイレ」という名称が使われていますので、以下「だれでもトイレ」といいます。

皆さん公共トイレ内でタバコの煙やにおいをかいだ経験ありませんか? 私は、男性用トイレやだれでもトイレを利用すると、月1回以上はタバコの煙やにおいがするトイレに遭遇します。公共トイレ内でタバコを吸う人は、他人に迷惑をかけているとは思っていないのでしょう。しかし、においは意外に長く残っているものです。さすがにタバコの煙を見かけた場合は、改札口で駅員さんに伝えて出るようにしています。

 

最近は、男性用トイレにも「ベビーチェア」や「おむつ交換台」が設置され始めていますし、だれでもトイレには「ベビーチェア」「おむつ交換台」「ベビーベット」のうち1つ以上設置されているのを見かけることが多いのではないでしょうか。そうです。父親が用を足しているときに、赤ちゃんをベビーチェアに座らせて待たせたり、おむつ交換台やベビーベットで赤ちゃんがおむつ替えでご利用するのです。

タバコを吸わない人が、自分の意思とは関係なくタバコの煙を吸い込んでしまうことを「受動喫煙」といいます。他人のタバコの煙を吸うだけで喫煙者と同じ病気のリスクがあり、タバコのにおいを嗅いだだけで健康被害を受けます。受動喫煙のリスクは科学的にも証明されています。何も言えない赤ちゃんにタバコの煙やにおいを嗅がせるのですか?