2017/07/24
ニュープロダクツ

大日本印刷は21日、記者説明会を開催。サイバー攻撃の対策要員を養成する「サイバーナレッジアカデミー」に産業制御系関係者向けの新コースを開設すると発表した。コース名は「サイバー・インシデントレスポンス・マネージメントコース(CIRM)産業制御系・基礎」。開催期間は9月25~30日で、価格は1人当たり60万円(税抜き)。
同社のアカデミーでは協業するイスラエル国営企業IAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)社の訓練システムを活用。全体の7割を、受講生向けに標的型メールを送り、対処を学ぶといった実践型演習としている。これまで約100名が受講したという。
工場など産業制御システムはこれまで外部ネットワークから遮断されていることも多かったが情報化が進み遠隔監視などネットワークとの接続や、機器のメンテナンスやソフトウェア更新時に外部機器と接続するといったサイバー攻撃リスクが増している。この新コースでは工場やインフラに従事する人向けをターゲットとし、仮想環境に構築した模擬プラントで学んでいく。
大日本印刷ではアカデミー以外にコンサルティングやソリューション提供といった企業向けサイバーセキュリティ事業に注力している。同社グループでアカデミー運営を手掛ける株式会社サイバーナレッジアカデミー・セキュリティコンサルティング部の紀伊国(きいくに)啓氏は「サイバー攻撃はマウスクリックひとつで実行可能で、費用も5000円くらいからでできる」と脅威を説明。アカデミー関連事業で2020年度までに30億円の売り上げをめざす。今秋にはホワイトハッカーコースの開設も予定している。また企業の要望を受けたオーダーメイドのコースも受け付けている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.dnp.co.jp/news/10137519_2482.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- 大日本印刷
- サイバーセキュリティ
- 産業制御
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方