トヨタ自動車は31日、ロシア・カムチャツカ半島付近で発生した大地震と津波に伴い、稼働を停止していた7工場計11ラインについて、8月1日朝から操業を再開すると明らかにした。従業員や工場などへの被害は「確認されていない」とし、国内全工場が稼働する。
 トヨタは津波警報や注意報が発令されたことを受け、7月30日夕から一部工場を停止。部品供給が滞るなどして、31日までに合わせて14工場、24ラインを一時止めていた。再開の理由について、同社は「湾岸エリアに位置する物流拠点などの安全確認が完了し、順次再開したことで、物流停滞が解消した」と説明している。
 再開するのは、トヨタの元町工場(愛知県豊田市)と高岡工場(同)、トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)と宮城大衡工場(宮城県大衡村)、トヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)、日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)、ダイハツ工業の京都工場(京都府大山崎町)。 
〔写真説明〕トヨタ自動車の元町工場=愛知県豊田市

(ニュース提供元:時事通信社)