2017/12/28
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法
総務省は27日、サイバーセキュリティタスクフォース「公衆無線LANセキュリティ分科会」の第3回会合を開催。2020年東京オリンピック・パラリンピックや訪日外国人の増加への対応で整備の進む公衆無線LANについて、論点整理を行った。セキュアなサービスの提供へのインセンティブや、スタジアムでの環境整備で模範事例を示すことなどが提案された。
論点整理では認証方式について、自治体Wi-FiやフリーWi-Fiで認証のないものもあり、トレーサビリティ(利用者追跡)が確保できない可能性もあると指摘。監視カメラでの補完や二要素認証導入のほか、スマートフォンでの利用が多いことから、接続アプリの普及を目指し、信頼性を担保する仕組みが必要とした。また暗号化について利用者や提供者の理解が進んでいないとし、信頼できる機関からの情報発信を提案した。
事業者のセキュリティ対策では、セキュアな水準を満たすサービス展開にインセンティブを与える仕組みの検討の可能性を盛り込んだ。また、セキュアなサービスを有料、そうでないものは無料とし、無料の場合は利用者がセキュリティ対策を行うというすみ分けも考えられるとした。
スタジアムでの公衆無線LAN整備では、2016年のリオデジャネイロ五輪でも偽アクセスポイントが見つかったこともあり、対策が必要と指摘。またセキュリティ対策を行った整備をスタジアムや公共施設で行い、模範事例として同様の取り組みを全国に広めること、東京都など開催地の自治体でのセキュアな公衆無線LAN構築を提案した。
出席した委員からは「訪日外国人が空港で手続きし、全国の公衆無線LANでローミングできれば便利」「五輪ではチケット所有者は認証不要で利用できるようにすべき」といった意見が出された。同分科会では2018年1月にもとりまとめを行い、結果をサイバーセキュリティタスクフォースに報告する予定。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法の他の記事
- 日本橋室町で防災高度化の実証実験
- 安全公衆無線LANにインセンティブも
- 産業用制御システムのリスク分析手引き
- QRコード決済、非利用理由「不安」
- NTTドコモ、フィルタリング普及強化
おすすめ記事
-
企業の副業解禁とコンプライアンス対策を支援
企業の副業解禁の流れが加速している。従業員は本業以外の労働を増やすことで、収入増が見込める。従業員が副業で獲得したスキルで、本業への貢献も期待できる。企業側にとっても、副業は採用活動に活用できる。業務発注から関係を深めてからの転職や採用後のミスマッチを防止する効果がある。一方で、副業の一般化に伴い、同業他社での競業や情報漏えい、ブランド毀損、過重労働など、副業リスクは増加している。フクスケ(東京都千代田区)は、企業の副業制度の運用支援に加え、副業コンプライアンス向上に関するデータを分析し、リスク診断サービスも提供している。代表取締役社長の小林大介さんに、企業の副業解禁がもたらす影響について話を聞いた。
2026/06/12
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/09
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/06/05
-
-
-
失われた危機意識を取り戻す災害図上訓練で自分ごと化 ミツバ
どのメーカー系列にも属さず、複数の自動車メーカーや1次サプライヤーに四輪と二輪用の電装部品を供給する独立系のサプライヤーであるミツバ(群馬県桐生市、日野貞実代表取締役社長)。近年、過去に考えられた災害対策が、途絶えつつあった。同社では“自分ごと化”で従業員の危機意識を高めるため、災害図上訓練を実施。参加者の意欲が高まり、対策用の新たな要望が集まるなど、確実な手応えを感じている。
2026/05/26







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方