2017/12/26
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法

トーマツは21日、「QRコード決済・モバイル決済の利用実態と今後の利用意向に関する調査」を発表した。スマートフォンを用いたQRコード決済を利用したくない理由の最多は「通信のセキュリティに不安があるから」で約4割。一方、利用したい理由でも現金を持たなくていいことや認証が必要といった安全面に関することが挙げられた。
QRコード決済は支払い側がQRコードをスマホで提示し店舗が専用の端末で読み込む、もしくは店舗がQRコードを示し、支払い側がスマホで読み込むことで支払うといったように、現金を介さないモバイル決済。楽天ペイやLINE Payといった決済サービスに加入する必要がある。
今回の調査は10~30代の男女1800人に対して行った。QRコード決済の利用経験率は10.2%と少数。一方で利用経験者のうち90.7%が「満足している」と回答した。非利用者の利用意向は「利用したいと思う」が50.2%、「利用したいと思わない」49.8%と分かれた。
QRコードを利用していて満足している、もしくは利用したい理由としては「現金やカードを持たなくてよいこと」が利用していて満足な層で66.3%、非利用者で利用したい層で75.7%、「使うたびにデータとして履歴が残るから」29.5%、36.9%、「アプリで簡単に残額の確認ができるから」23.5%、40.6%、「カード紛失やスキミングのリスクが少ないから」10.2%、30.3%、「スマホの指紋認証やパスワード認証などのデバイス認証機能があるので安心だから」が7.8%、17.1%。安全面での回答が多かった。
逆に利用したくない理由も「通信のセキュリティに不安があるから」37.0%で最多なほか、「スマホを紛失したときに悪用されるなどの不安があるから」が27.8%と、安全面に関する回答が多い。トーマツでは普及のためにはユーザーの漠然とした不安解消へ、指紋認証やパスワード、さらに決済時認証といった安全に使えることの訴求が重要だとしている。
■ニュースリリースはこちら
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/news-releases/nr20171221.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法の他の記事
- 日本橋室町で防災高度化の実証実験
- 安全公衆無線LANにインセンティブも
- 産業用制御システムのリスク分析手引き
- QRコード決済、非利用理由「不安」
- NTTドコモ、フィルタリング普及強化
おすすめ記事
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
-
帰宅困難者へ寄り添い安心を提供する
BCPを「非常時だけの取り組み」ととらえると、対策もコストも必要最小限になりがち。しかし「企業価値向上の取り組み」ととらえると、可能性は大きく広がります。西武鉄道は2025年度、災害直後に帰宅困難者・滞留者に駅のスペースを開放。立ち寄りサービスや一時待機場所を提供する「駅まちレジリエンス」プロジェクトを本格化します。
2025/04/21
-
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
-
BCMSで社会的供給責任を果たせる体制づくり能登半島地震を機に見直し図り新規訓練を導入
日本精工(東京都品川区、市井明俊代表執行役社長・CEO)は、2024年元日に発生した能登半島地震で、直接的な被害を受けたわけではない。しかし、増加した製品ニーズに応え、社会的供給責任を果たした。また、被害がなくとも明らかになった課題を直視し、対策を進めている。
2025/04/15
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方