2017/12/27
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法

情報処理推進機構(IPA)は19日、「制御システムのセキュリティリスク分析ガイド」と「制御システムに対するリスク分析の実施例」(別冊)をわかりやすくまとめた「早わかり 活用の手引き」をサイトに公開した。IPAが以前にまとめた製造業やインフラといった産業用制御システムのセキュリティ対策ガイドが使いやすくなるようにした手引き。
産業用制御システムはそれぞれ固有のシステムで運用されることが多く、外部のネットワークとの接続も少なかった。しかし最近ではWindowsなどが使用されOSの汎用化が進むほか、外部ネットワークとの接続も増えておりサイバー攻撃の危険性は増大している。
IPAでは10月に分析ガイドと別冊を公開したが、分析ガイドは350ページ、別冊も70ページあり、必要な情報を探し出すのに難しさがあった。今回公開した手引きでは内容を簡潔にし、分析ガイドと別冊の何ページに該当情報が載っているのかを表示・誘導するようにしている。
■ニュースリリースはこちら
https://www.ipa.go.jp/about/press/20171219.html
■関連記事「産業用制御システム安全性向上へガイド」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3854
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- IPA
- サイバーセキュリティ
- 産業用制御システム
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法の他の記事
- 日本橋室町で防災高度化の実証実験
- 安全公衆無線LANにインセンティブも
- 産業用制御システムのリスク分析手引き
- QRコード決済、非利用理由「不安」
- NTTドコモ、フィルタリング普及強化
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/26
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方