2021/03/23
ニュープロダクツ

フリアーシステムズは、セキュリティカメラ「Quasar」(クエーサー)シリーズのラインナップとして「FLIR Quasar Premium Mini-Dome」(プレミアム・ミニドーム)と「Quasar Premium Bullet」(プレミアム・バレット)の2モデルを販売する。屋内外の過酷な環境での使用を想定して設計されたもので、重要なインフラ施設や遠隔にある施設、広範囲に詳細な監視を必要とする場所など、それぞれの状況で求められる証拠能力に優れた画質とコンパクトな設置性、高度なサイバーセキュリティを備える。
両モデルは、同シリーズにおける最高画質の動画監視が可能で、犯罪の科学的捜査にも最適な性能を備える。「プレミアム・ミニドーム」は5MP HDまたは4K Ultra-HD、「プレミアム・バレット」は4MP Quad HDおよび4K Ultra-HDの解像度を利用可能。多彩なレンズオプションを組み合わせて監視距離を拡大することで境界警備にも対応する。両モデルとも本体録画によるバックアップのためにSDカードを搭載するほか、動画圧縮規格H.265にも対応し、ネットワーク通信速度とストレージ容量への負荷を最小限に抑える。
「プレミアム・ミニドーム」は、短時間で天井や壁への設置が可能。保護等級IP66の防塵・防水性を備え、照明が無い状況でも内蔵の近赤外線照明によって最長40メートルの視認性を確保できる。また、改良型の3シャッターによる130デシベルのワイド・ダイナミック・レンジ(WDR)により、明るい場所と暗い場所が混在する状況でも最適なホワイトバランスを実現する。耐衝撃性防犯等級IK10に対応し、オプションのスモークバルブを使ってカメラ位置を目立たないようにすることもできる。
「プレミアム・バレット」は、一般的に支柱取付による恒久的な設置で動画監視することを想定して設計されたもので、耐衝撃性防犯等級IK10に対応する。内蔵の近赤外線照明を用いた最長60メートルの視認が可能なほか、3シャッターによる130デシベルのWDRに対応する。保護等級IP67の防塵・防水性と、-40~60度の広い動作環境温度を備える。
両モデルは、米国国防権限法に適合し、業界標準のセキュリティ・プロトコルと、ログイン・アタックやハードウェア/ソフトウェア認証、暗号化通信を含む特殊なサイバーセキュリティ強化機能も盛り込む。また、オープンプラットフォーム対応で、サードパーティ製の様々な動画管理ソリューションと合わせた利用も可能。遠隔モニタリングやイベント対応に用いる入出力デバイスの双方向音声や操作制御機能も搭載する。
そのほか、ギガビット・イーサネットにも対応し、ストリーミング性の向上と通信速度の問題の抑制が可能。出力速度の調整や特殊なストリームに対するエンコーディング機能など、ライブ映像と記録済み映像に対する動画フローのカスタマイズ・オプションにも対応する。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方