ウクライナ国防省情報総局は25日、ロシア占領下の南部クリミア半島にある軍事基地をドローンで攻撃したと明らかにした。ロイター通信が報じた。被害規模は不明だが、基地から爆発音が聞こえたほか、死傷者が出ているとの情報がある。
 ロシア国防省はこれに先立ち、ウクライナがクリミア半島にドローン攻撃を仕掛け、42機すべてを撃墜したと発表していた。クリミア半島に対するウクライナ側の攻撃としては、これまでで最大級の規模だったとみられる。
 ドローン攻撃は、ウクライナ支配地域から200キロ以上離れたクリミア半島南部に位置するロシア軍の基地に対して行われた。ウクライナの情報総局報道官は「命中を確認した」と強調した。
 また、ロシアの首都モスクワ西方では26日未明、ウクライナによるとみられるドローン攻撃が行われた。モスクワのソビャニン市長は防空システムによって攻撃を阻止したと発表。この攻撃に伴い、シェレメチェボ空港を含む三つの空港で数時間にわたり、離着陸が中断されたという。 

(ニュース提供元:時事通信社)