2023/09/11
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2023/8/22発生の、青森・製紙工場の回収ボイラで水蒸気爆発
パルプの製造工程で排出される黒液を燃料として、熱とナトリウム分を回収するボイラで水蒸気爆発が起きた可能性。ボイラの一部が損傷
2023/8/24発生の、新潟・農業施設で籾殻乾燥機の配管から灯油が漏洩
何かの原因で燃料タンクと乾燥機を繋ぐ地上配管が破損して3000-5000Lの灯油が漏洩した可能性。一部が河川に流出したため、市がオイルフェンスや吸着マットを設置して油の流出と拡散を防いだ
2023/8/25発生の、秋田・木材加工工場で粉塵爆発
集塵機の稼働中に複数回の爆発音が確認されたことから、木屑による粉塵爆発が連鎖的に起きた可能性
2023/8/25発生の、東京・工事中のビルの地下で塗装作業中に有機溶剤中毒
ビル地下1階の開店準備中の飲食店の倉庫内で内装工事の一環として塗装作業をしており、作業員2名が有機溶剤中毒となった可能性。2名は意識不明の重体で病院に搬送されたが、その後意識が回復
2023/8/28発生の、兵庫・機械工場の倉庫で化学物質が水と反応して発熱、発煙
工場で保有する約30tの化学物質の一部が水と反応して発熱し、発煙した可能性。発煙による人体などへの影響はなし
2023/8/29発生の、タイ・港で有機過酸化物を保管するコンテナが爆発、火災
爆発が起きたコンテナ内には有機過酸化物が入った箱378個が保管されており、猛暑により分解して発熱、発火した可能性。作業員ら178名が胸の痛みや呼吸困難、目の炎症などで負傷し、うち7名が病院に搬送された
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
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2023/09/26
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GX支援のアイ・グリッド 防災・BCPへの訴求を強化
企業向けグリーン電力供給のアイ・グリッド・ソリューションズは、気象災害の激甚化からレジリエンス対策のニーズが高まるとみて、防災・BCP面の訴求を強める考えです。このほど、エネルギーリスクと独立電源に対する意識を調べるため、全国の経営者にアンケート調査を実施。事業継続に加えて地域貢献への意向が強いことがわかりました。
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「回復」から「成長」へ 復旧フェーズを格上げ
フッ素樹脂メーカーのニッキフロンは2019 年の台風19号で本社工場機能の大半を喪失。被害と財源を見極め早期に復旧方針を決めると、主要製造ラインの迅速再開と代替生産で出荷の維持に努めました。一時は大幅に売上を落としたものの、取引先などの応援もあって、1年半後には被災前と同レベルに回復、その後は新たな成長フェーズに入っています。
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花王のリスクマネジメント改革
1890年に高級化粧石けん「花王石鹸」を発売してから130年以上にもわたり、家庭で愛用される、洗剤を中心としたさまざまな製品を世に送り出してきた花王株式会社。1999年にリスクマネジメント体制を整備した同社は、2016年にリスクマネジメントの改革に乗り出した。現在は、ERM(全社的リスクマネジメント)を展開し、将来直面するだろう未知のリスクにも対応できる体制を整えている。
2023/09/18
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