2023/09/27
防災・危機管理ニュース
子どもがよくかかる夏風邪の一つ、咽頭結膜熱(プール熱)の患者報告数が過去10年で最多となっていることが、国立感染症研究所の調査で27日までに分かった。大阪府と福岡県では警報レベルの目安を超えており、自治体では手洗いやうがいといった感染対策の徹底を求めている。
プール熱はアデノウイルスによる感染症。潜伏期間は5~7日で、発熱や頭痛、倦怠(けんたい)感、結膜炎による目の充血などの症状がよく出るが、ほとんどは自然に治るという。感染経路は飛沫(ひまつ)のほか、タオルの共有による接触感染などもある。子どもがプールでうつることが多いが、プール以外でも感染する。
感染研によると、全国約3000の小児科定点医療機関から17日までの1週間に報告された患者数は1機関当たり1.45人。過去10年で最多だった前週の約1.15倍となった。
都道府県別に見ると、福岡(4.65人)と大阪(4.09人)で警報レベルの目安となる「3人」を超えた。京都(2.95人)、奈良(2.88人)、兵庫(2.19人)などでも警報基準に迫っており、流行は関西地方などで目立つ。
大阪府は流行を受け、ホームページでせっけんによる手洗いやうがい、タオルの共有を避けることを呼び掛けている。感染時には水分補給などを心掛け、症状が消えても約1カ月間は尿や便にウイルスが排出されるとして注意するよう訴えている。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/09/10
-
相克抱え始まった人権DD 海外の動向と日本企業の対応
ビジネスにおいて、人権尊重への取り組みが不可欠になってきました。欧州では人権配慮を企業に義務付ける法律が次々に施行。米国では強制労働による物品の輸入を差し止める法律が運用され、対応次第では国際的な取引から締め出されかねません。海外の動向と企業の対応を、日本貿易振興機構(ジェトロ)調査部国際経済課の森詩織氏に聞きました。
2024/09/09
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/09/05
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方