政府は10日、文章や画像などを自動作成する生成AI(人工知能)の開発について、米IT企業大手との意見交換会を首相官邸で開いた。村井英樹官房副長官は、先進7カ国(G7)によるルール作りの枠組み「広島AIプロセス」の一環として、開発者に求める行動指針を近く策定する方針を改めて表明した。
 会合には、グーグルやメタ、日本マイクロソフトの幹部が出席。村井氏は、生成AIについて「人類に大きな可能性を与えてくれる一方、リスクも指摘される」と述べ、ルール作りを主導する考えを示した。
 会合後、メタのニック・クレッグ氏は記者団に「AIを最大限活用し、リスクを最小化するため、日本が進める方向性は極めて大事だ」と強調。グーグルのケント・ウォーカー氏は「AIを過度に規制しないことも重要だ」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)