「核兵器のない世界」を目指して国内外の有識者が議論する国際賢人会議(座長・白石隆熊本県立大特別栄誉教授)の第4回会合が21日午前、横浜市で開幕した。核拡散防止条約(NPT)を中心とする軍備管理体制の再構築が主なテーマ。人工知能(AI)をはじめとする新技術が核軍縮に及ぼすリスクについても話し合う見通しだ。
 上川陽子外相はビデオメッセージで「ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の核・ミサイル開発、中東情勢の緊迫化などにより分断や対立が一層深まっている」と指摘。その上で「情勢はさらに厳しくなっている。だからこそ、核軍縮の基礎であるNPT体制の重要性を強く訴えるべきだ」と強調した。
 白石座長は「AIやサイバー技術といった新技術が、軍備管理や核抑止に与える影響などを議論したい」と述べた。 
〔写真説明〕「核なき世界」実現を目指して有識者が議論する国際賢人会議にビデオメッセージを寄せる上川陽子外相=21日午前、横浜市

(ニュース提供元:時事通信社)