2024/05/23
防災・危機管理ニュース
小林製薬の紅麹(べにこうじ)製品を巡る健康被害問題を受け、機能性表示食品制度の見直しを議論してきた消費者庁の有識者検討会は23日、被害報告の義務化や品質管理の厳格化などを柱とする報告書をまとめた。現在はガイドラインによる運用だが、法令化するよう提言。国の審査がある特定保健用食品(トクホ)についても同様の規制を設けるべきだとする意見も盛り込んだ。同庁が近く取りまとめる同制度の見直し案に反映させる。
小林製薬が被害を把握してから公表まで約2カ月かかったことから、医師の診断があった全ての健康被害情報について、速やかに行政へ報告するよう義務化。行政による情報公開で風評被害を生まないよう、一定の基準を示すべきだとした。
成分が濃縮されるサプリメントでは、異物が混入した際に危険性が高まることから、製造事業者に対し、医療品などに義務付けられている品質管理基準「GMP」の導入を準備期間を設けた上で義務付ける。
機能性表示食品は医薬品とは異なり、病気の治療や予防はできないことや、医薬品との飲み合わせなどを分かりやすく表示することも求めた。
報告などの義務を怠った場合に、機能性表示をできなくさせる。
〔写真説明〕健康食品の規制を求める緊急市民集会で話す、消費者団体「食の安全・監視市民委員会」の弁護士=23日午後、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)
![](/mwimgs/9/f/-/img_9f9d369a74838138e0f6ec0e535399da29210.jpg)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
最も対策ができていないのは「過去の降水量調査」自社施設の浸水リスク「不明」との回答も多数
リスク対策.comはこのほど、企業の水害対策の取り組み状況を把握するとともに、BCPにおける課題を明らかにするため、豪雨災害を想定したシミュレーション型のアンケートを実施した。アンケートは、6月のある日、大雨が降りだし、線状降水帯なども発生し、企業が被災するというシナリオを、フェーズごと20の質問にして提示し、企業が各シナリオに対してどの程度備えているかを「1.全くしていない」~「5.かなりしっかりしている」の5段階で自己評価してもらった。リスク対策.comのメールマガジンの購読者および全国の経営層を対象にしたインターネット調査で計667件の有効回答を得た。
2024/06/15
-
-
危機管理担当者も押さえておきたいソフトウェアサプライチェーンにおけるSBOM管理の基本知識と企業への影響
本勉強会では、株式会社日立ソリューションズのSBOMエバンジェリストである渡邊 歩氏にSBOMの基本的な知識をわかりやすく説明していただくとともに、グローバルに加速するSBOMが必要とされる社会的背景と、企業経営や事業活動に及ぼす影響についても解説していただきました。2024年6月7日開催。
2024/06/12
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年6月11日配信アーカイブ】
【6月11日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:BCP支援のあり方
2024/06/11
-
基本からわかる脱炭素対策!排出量の算定と効果的な削減方法を徹底解説
本勉強会では、排出量の算定と効果的な削減方法について解説していただきました。2024年5月28日開催。
2024/06/06
-
デジタルインシデントはハザード級になっている
システムトラブルに起因するインシデントが多発しています。業務システムが大きく複雑になるほど、止まったときの影響も甚大。DX が進むことで、それはハザード(災害)級になりつつあります。神戸大学大学院工学研究科特命教授の森井昌克氏に、企業を取り巻くデジタルリスクの現状と課題、対応策を聞きました。
2024/06/06
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方