レジリエンス
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代替地に”逃げる”というBCPの視点
南海トラフの3連動あるいは4連動地震で、南海地震が起きた際、大阪は大都市として初めて巨大津波に襲われる可能性があります。そのため、単発地震のBCPをそのまま適用したのでは不十分。大阪の企業は揺れと津波の被害をしっかりシナリオ化したうえで、業務継続のため代替地に「逃げる」という視点も持っておく必要があるでしょう。
2023/07/06
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山小屋も安心とはいえない気候変動時代
気候変動の影響で気象が荒れやすくなり、登山にも新たなリスクがあらわれています。山の天気は変わりやすいといったレベルにとどまらず、天候不良が続いて登山客が山小屋から長期間出られない、ヘリが荷揚げできない、食料が補給できないといったリスクを、いままで以上に考えなければなりません。ハルトの体験を紹介します。
2023/07/06
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第226回:20年以上続けられているBCM関係者の報酬調査
今回紹介するのは、米国に本拠地を置くBC Management社が2001年から継続的に実施している、事業継続マネジメント(BCM)関係者の報酬調査の2023年版である。日本企業におけるBCM従事者の報酬水準は若干低いようだ。
2023/07/04
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ダム管理業務を専門気象情報でサポート
ウェザーニューズは、お天気アプリ「ウェザーニュース」を法人専用にカスタマイズした「ウェザーニュース for business」において、全国約2,700のダムに対応したダム管理業務専用サービスを提供する。降水現象の激甚化により、洪水調整機能としての役割も重要視されるダム管理業務の気象情報のニーズに応え、ダムの放流と職員体制の判断を支援するもの。
2023/07/04
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診断項目を厳選した低コスト・短期のセキュリティ診断
エムオーテックスは、サイバーセキュリティのさまざまな領域に対し、情報処理安全確保支援士などの難関国家資格を有するエンジニアやコンサルタントがセキュリティ診断と製品・ソリューションを提供する“LANSCOPE プロフェッショナルサービス”のうち、『セキュリティ診断(脆弱性診断)』サービスにおいて、Webアプリケーション、ネットワーク、Microsoft 365の「ここだけは押さえておくべき重要ポイント」に絞って低コストかつスピーディーな診断を行う『セキュリティ健康診断パッケージ』を販売する。
2023/07/03
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電気を貯めて使う!世界が注目するテスラビジネス
2023年7月の危機管理ビジネス勉強会の講師は、レピュテーションリスクマネジメントのソリューションを提供する株式会社ブランドクラウド代表取締役お井原正隆氏です。
2023/07/03
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保険回収を最大化するための要件
気候変動の影響を受けてか、自然災害が頻発している。自然災害は多くの物的な損害をもたらす。また、そうした損害は事業中断を引き起こすこともあり、事業収入の損失につながる。当然、これらのリスクに対して、企業は保険でリスク移転を試みる。ところが、事業中断保険の請求は複雑さが伴い、簡単には補償金を獲得することができないことも、また想定した額を下回ることもありうる。発生した事業収入の損害を補いことができないリスクも存在する。保険金請求を円滑にし、保険回収を最大化するために、十分に準備しておくことが求められる。
2023/07/02
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第225回:各国のビジネス環境におけるリスクの総合的ランキング2023年版
米国の損害保険会社FM Globalは2023年6月に、同社のデータベースを含むさまざまな情報源から得られた情報を基に、約130カ国のビジネス環境に関するリスクを評価した結果を発表した。気候変動やESGに関するリスクに関する機能が加えられており、それらに対する関心が高まってきたのだろうと推測できる。
2023/06/27
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時代とともにリスク環境も移ろい変わるが
目まぐるしい時代の変化。10年前、20年前と現在とでは、私たちを取り巻く環境は大きく違います。中長期にわたる状況変化のなか、新たなリスクが次々に立ち現れ、あるものは残り、あるものは消えていく。山においても例外ではありません。今回は3人の単独行者の会話をもとに、少し引いた視点から山のリスクマネジメントを考えます。
2023/06/22
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漏水量が土のうの33分の1のコンパクト止水板
ゴムノイナキは、高レベルの防水性能を備えたコンパクト止水板を販売する。土のうと比較して33分の1の漏水量を実現し、突然の大雨による被害の防止に貢献するもの。浸水防止用設備建具型構成部材について規定したJISA4716に準ずる社内評価では、2等級相当の結果を得ている。
2023/06/19
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継続的な成長・発展に向け全員参加型のERM
アルミニウム総合メーカーのUACJは2019年、リスクマネジメントの強化に乗り出しました。リスクマネジメント部と各事業部に配置されたリスクマネジメント推進担当者らが中心となり、グループの重要リスクと部門固有のリスクに対応する体制を構築。経営レベルで戦略的にリスクを管理していく仕組みが整いつつあります。
2023/06/18
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製造CO2排出量59%減の「環境配慮型」災害用トイレ
まいにちは、「環境配慮型」災害用トイレの第1弾として、災害用トイレ100回分に、既存の便座にセットする濡れ防止受け袋1枚が入った「マイレットECO 101」を展開する。バイオマスプラスチックの配合率を60%に高めた排便袋・受け袋によって石油原料を抑え、製造時の二酸化炭素排出量を約59%削減した。大型の外袋にはリサイクル原料を80%使用する。河本総合防災との共同開発で、まいにちが製造元、河本総合防災が発売元となる。
2023/06/16
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大学キャンパスを警察活動の代替拠点に
日本大学三軒茶屋キャンパスは、災害発生時に教室など構内の一部を警察の代替施設にする協定を世田谷警察署と結びました。6月15日、角田憲良キャンパス事務局長と平山義典世田谷警察署長が協定書に調印。関東大震災から100年の節目を機に、地域防災への貢献活動を充実させる。
2023/06/16
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風評リスクを避ける!クレーム対応の考え方と実際~顧客からの意見や苦情にどう対処する?~
2023年7月の危機管理塾は7月11日16時から行います。今回のテーマは顧客などからの「クレーム対応」について。発表者は、エバラ食品工業㈱総務部の田中嶋広安さんです 。
2023/06/12
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ERMの成熟度を可視化し組織への浸透を図る
JX金属は、極めて薄い電気回路などに使われる圧延銅箔で8割の世界シェア、半導体回路の形成に使う金属薄膜材料では6割の世界シェアを持ち、非鉄金属業界をリードするグローバル企業。2015年以降、トップの方針のもと、全社でリスクマネジメントに力を入れています。同社の取り組みを紹介します。
2023/06/11
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AIの進化で世界は、ビジネスはどう変わる?
AI の進化は世界をどう変えていくのか、人間は未知なるテクノロジーをどう受け入れ、どう共生していくのか。本セミナーでは研究の最先端から、生成AIの現状と付き合い方、これからの可能性をお届けするとともに、企業におけるリスクとチャンス、導入プロセスやリスク管理のポイントなどを解説します。
2023/06/09
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災害直後は早期見守りと復旧支援が第一優先
6月3日・4日、四国、近畿、中部地方を中心に線状降水帯が発生し、大雨をもたらしました。こうしたときは避難指示等の発令タイミングがとかく話題になりますが、災害直後の第一優先は被災者、特に高齢者・障がい者の早期見守りと復旧支援です。支援者の方は自身の安全に十分配慮しつつ、個々の被災者に寄り添う対応をお願いします。
2023/06/09
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不測の事態の予防・対処へ3つの教訓
山歩きで起きる不測の事態の一つが「道迷い」。地図に記された一般登山道であっても、公園の散策路と条件が違いますから、油断は大敵です。そしてもし迷ってしまったら、むやみに歩きまわらず落ち着いて周囲を観察する。そのためにも、万が一のビバークに備えた準備が大切です。ハルトのヒヤリハット体験から学びます。
2023/06/08
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多様なビジネスメールによるセキュリティ侵害
ビジネスメールに乗じた詐欺行為が増加している。「CEO詐欺」として知られるビジネスメール上でのセキュリティ侵害である。ビジネスメールなどを利用したセキュリティ侵害は、総称してBEC(Business Email Compromise)攻撃と呼ばれている。IBMの2022年情報漏洩費用レポートによれば、BECはフィッシング攻撃と並んで1件当たりの漏洩費用が最も高額なものになっている。こうした攻撃が増加しているのは、SMS、メッセージングアプリ、ソーシャルメディア、スラックなどのコラボレーション・プラットフォームといった通信手段の多様化が進んでいて、ハッカーがこれらをディープフェイクなどと組み合わせて、より巧妙に攻撃を仕掛けるようになってきているからである。
2023/06/07
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AIとの共生
脚光を浴びる生成AI。未知なるテクノロジーは世界をどう変えていくのか、第1特集ではAIの進化と可能性、共生のあり方を探ります。第2特集は、もはや日常化した「炎上」に注目。どのような環境が企業を取り巻いているのか、どう向き合えばよいのか、4人の専門家とともに考えます。企業事例は前号に続きERMをピックアップしました。
2023/06/01
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すごい防災キャンプに行ってきた
先日、すごい防災キャンプに参加して講演してきたので、報告します。何がすごかったというと、さまざまな方が参加されていたことです。最近、多様性って言われているので、「よくあることなのでは?」と思われるかもしれません。正直なところ、私も、そういう、「よくあるもの」だと勘違いしていました。
2023/06/01
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企業がいま真剣に検討すべき国際情勢リスク
激変する国際情勢に対し、本気でリスク対策を検討している企業は少ないのではないでしょうか。もちろん、ことはそう簡単ではありません。かといって、目を背けてはいられないのが昨今の状況。正面から向き合い、リスクゼロではなくリスク低減を目指した現実策を講じていく必要があります。企業が真剣に向き合うべき事項をピックアップします。
2023/05/30
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企業従業員の過半数が生成AIを知らない
PwCコンサルティングは5月19日、「生成AIに関する実態調査2023」を公表。国内企業で働く人たちの過半数が生成AIを知らないことがわかりました。生成AIの認知や関心、活用検討状況などを把握するための調査で、3月31日~4月3日に国内企業・組織に所属する従業員を対象にWebを通じて行い、1081人から有効回答を得ています。
2023/05/25
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気ままに山を歩くためのリスクマネジメント
起こっては困ることをアレコレ想定し、それを回避すべく慎重かつ用意周到に計画と準備。同時に関係者に対するリスクコミュニケーションをしっかり行い、説明責任をまっとう。そしていざ実行の段になったら、適度にいい加減に。必要以上の委縮はかえって足元をすくわれかねない。登山の単独行談義から、リスクマネジメントの心得を学びます。
2023/05/25
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第220回:BCM関係者がオペレーショナル・レジリエンスをどのように捉えているか
今回紹介するのは、BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCIによるオペレーショナル・レジリエンスに関する調査報告書の2023年版。組織がどのような法律や監督指針などに従うかを尋ねたところ、EUのDigital Operational Resilience Act (DORA) が大幅にランクアップするなど、EUの法律の存在感が高まっているようだ。
2023/05/24