30年以内の発生確率が「80%程度」とされている南海トラフ地震で生じる災害廃棄物について、早稲田大の秋山充良教授らは5日、三重県南部で約7万~28万トン発生するとの試算結果を公表した。処理を終えるまでに少なくとも約1.6年かかるとしており、研究チームは「震災前から対策を講じる必要がある」と指摘している。
 災害廃棄物は、2011年の東日本大震災で約2300万トン発生。南海トラフ地震では政府の推計で計約4.2億トンに上るとされており、復興を妨げる要因になるとして処理の迅速化が課題となっている。 

(ニュース提供元:時事通信社)