2025/06/17
防災・危機管理ニュース
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は16日、同国のイラン最高指導者ハメネイ師の殺害計画を、トランプ米大統領が紛争拡大の懸念から反対したとする報道について、「(ハメネイ師殺害は)紛争を激化させない。終結させる」と述べた。米ABCニュースのインタビューに答えた。
ネタニヤフ氏が最高指導者殺害を排除しない強硬な構えを示した形。同氏は、長年激しく敵対してきたイランが「永遠の戦争を求めている。核兵器とミサイルの開発を続けたがっている」と主張。停戦交渉に否定的な姿勢を示した。
一方、イランのアラグチ外相は同日、イスラエルが攻撃をやめなければ「われわれも対応を続ける」とX(旧ツイッター)に投稿した。イスラエルに強い影響力を持つトランプ氏の「電話一本」でイスラエルは戦闘を停止し、「外交に戻る道筋が開ける」と強調。米国の仲介努力を求めた。
ロイター通信は、イランがカタールやサウジアラビア、オマーンと連絡を取り合い、停戦を模索していると報じた。核開発を巡る米国との協議で譲歩する見返りに、トランプ氏がネタニヤフ氏に停戦圧力をかけるよう求めているという。
米ニュースサイト「アクシオス」は16日、トランプ米政権が、同国のウィトコフ中東担当特使とアラグチ氏の会談を今週実施する可能性に関してイラン側と調整していると報じた。実現すればイスラエルとの停戦などが議題となる見通し。
〔写真説明〕イスラエルのネタニヤフ首相=5月21日、エルサレム(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方