【シドニー時事】オーストラリア国防省は10日、大型無人潜水艇「ゴーストシャーク」を来年1月に実戦配備すると発表した。国内で数十艇を製造する予定で、将来の輸出も視野に入れている。インド太平洋への進出を図る中国に対する抑止力の強化が狙いとみられる。
 ゴーストシャークは攻撃にも偵察にも使用可能で、「ステルス性が高く、航続距離も長い」(国防省)という。配備の費用は17億豪ドル(約1700億円)。3艇が既に納入された。国内で製造と整備を続けるため、国防省は米新興防衛企業アンドゥリルの豪州法人と5年契約を締結した。 
〔写真説明〕オーストラリア海軍に配備される大型無人潜水艇「ゴーストシャーク」=10日、シドニーの海軍基地(豪国防省提供・時事)

(ニュース提供元:時事通信社)