将棋の王位戦6連覇を決めた藤井聡太七冠(23)は10日夜、東京都渋谷区の将棋会館で記者会見し、「内容の良い将棋を指したいという気持ちが一番強くあった」と、7月から続いた長いシリーズを振り返った。
 第6局は開催が予定された静岡県牧之原市が竜巻被害を受けて辞退し、タイトル戦では異例の将棋会館で指された。藤井七冠は「牧之原の皆さまの苦渋の判断だったと思う。より良い将棋を指したい気持ちが強まった」。言葉通りの大熱戦だった。
 7番勝負は、藤井七冠が開幕3連勝後に2連敗。タイトル戦自身初の連敗を喫し、第6局は「スコアとしては1勝リードしている状況だったが、気持ちの上ではそういった思いは全くなかった」と気を引き締めて臨んだことを明かした。 
〔写真説明〕将棋の第66期王位戦第6局で永瀬拓矢九段に勝利して6連覇を果たし、記者会見する藤井聡太七冠=10日午後、東京都渋谷区の将棋会館

(ニュース提供元:時事通信社)