2026/03/14
防災・危機管理ニュース
イラン情勢の緊迫化に伴う原油価格の大幅な上昇により、国内でもガソリン価格が急騰している。日常の足として自動車が欠かせない地方では13日、給油所の利用客から家計への打撃を懸念する声が相次いだ。価格抑制策の準備を急ぐ経済産業省は、19日からの実施を前に、冷静な対応を呼び掛けている。
経産省の調査(9日時点)で先週からの上げ幅が最大となった和歌山県では、和歌山市内の給油所が12日にレギュラーガソリン1リットル当たり150円から181円まで引き上げた。「ここまでの上げ幅は開店以来初めて」(所長)といい、利用客の50代男性は「今後が恐ろしい。車を使った外出がしづらくなる」とため息をついた。
最も店頭平均価格が高かった山形県。山形市内の給油所は180~190円台での販売が中心だ。同市の70代女性は「ガソリンがなくなったので仕方なくこのタイミングで来た。生活に大きなダメージだ」と語った。
ガソリン高騰を招いたのは、イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖だ。原油価格は先物市場で一時1バレル=120ドルに迫り、石油元売り会社が12日に卸価格を1リットル当たり26円上げたため、店頭価格も急上昇した。今後も高値が続くとの見方が広がり、店頭には利用者が押し寄せた。
政府は原油輸入量の93%が通過するホルムズ海峡の封鎖継続に備え、16日以降に民間・国家備蓄を放出する。赤沢亮正経産相は13日の閣議後記者会見で「代替調達先の確保に全力を尽くす」と述べ、相手先として「過去に実績があり、増産余力のある中央アジアや南米」を挙げた。
価格対策は19日から講じ、石油元売りへの補助を通じて全国平均で170円程度に抑え込む。経産省の担当者は「来週は170円を超えるかもしれないが、数週間で落ち着く。過度に心配せず、いつものペースで給油を」と呼び掛けている。
〔写真説明〕値上がりしたガソリン価格を示す看板=13日、和歌山市
〔写真説明〕レギュラー1リットル=182円に値上がりしたガソリン価格を示すガソリンスタンドの看板=13日午後、山形市
(ニュース提供元:時事通信社)


- keyword
- ガソリン高騰
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/28
-
-
-
サプライチェーン対策「行っていない」が49.7%~BCP策定状況は頭打ち、実効性に課題~
内閣府は、令和7年度における「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」についての結果を発表した。2007年度から隔年で実施しているもので前回の令和5年度時点での調査以来となる。それによると、近年災害時などで課題になっているサプライチェーンの対策について、「サプライチェーン強靭化への取組を行っているか」との設問に対し、「行っていない」が49.7%と最も高く、次いで「行っている」が25.9%、「現在検討中」が20.7%となった。
2026/04/26
-
スマホ通知が号令、災害の初動対応訓練を開発
半導体製造装置大手の株式会社ディスコ(東京都大田区)は、平時のコミュニケーションツールを使ったさまざまな危機事案に対応できる初動対応訓練の仕組みを開発し、実践を続けている。メンバーが、危機を発生させる運営チームと対応チームに分かれ、業務中に突発的に危機事案を模擬的に発生させるとともに、通知を受け取ったチームは、即座に、訓練を開始する。リアリティーを追求した結果、たどり着いた手法だ。
2026/04/20
-
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方