12日午前11時44分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震があり、最大震度4の揺れが北海道函館市や青森県八戸市、盛岡市、宮城県登米市、秋田県北秋田市など5道県38市町村で広く観測された。気象庁は北海道太平洋沿岸中部と青森県太平洋沿岸、岩手、宮城両県に津波注意報を出し、午後2時5分にすべて解除。北海道えりも町と八戸市で20センチの津波を観測した。
 震源の深さは17キロ、地震の規模(マグニチュード=M)は6.9と推定される。8日深夜に起きた最大震度6強(M7.5)の地震の東方に位置し、同様に陸側プレートと海側プレートの境界で発生した。
 8日の地震では津波警報・注意報が一時出されたほか、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が初めて発表された。
 気象庁の清本真司地震津波対策企画官は記者会見し、この注意情報で想定する後発地震はM8級以上なので該当せず、発表期限も16日午前0時のまま延長しないと説明。その上で「青森県東方沖では地震活動が活発に続いており、引き続き震度6強以上の揺れや津波に注意してほしい」と話した。 

(ニュース提供元:時事通信社)