季節の変わり目で年度末を控える3月は心身の不調が起こりがち(写真:Adobe stock)

季節の変わり目を迎え、また年度末を控え多忙なこともあり、体調を崩しやすい時期となりました。自分自身の健康は自分で守ることが基本ですが、いくつか押さえておくべきポイントがあります。今月は、季節の変わり目にあたり社員の健康を考えてみましょう。

1.感染症の予防

冬から春にかけてのこの季節は、風邪やインフルエンザ、そしてノロウイルスなどの感染症もあり、複数の健康リスクが重なる時期でもあります。

1)油断は禁物

感染症の流行ピークは予測が難しいので、油断しないことが重要です。実際、2025~2026シーズのインフルエンザは、2025年の11月中旬から下旬にピークに達し、多くの自治体で警報レベルになるとともに、学級閉鎖も相次ぐ事態になりました。

さらに、年明けには再度、流行の波があり「1シーズに2度の流行警報」が発令されるという極めてまれなシーズンとなっています。手洗いや手指消毒の継続は最も基本的で効果的な予防策ですので、実施の継続が求められます。

2)出勤による感染拡大は企業のリスク

体調に不安があるが場合は無理せず休暇を取ることを優先(写真:Adobe stock)

発熱や咳、下痢などの症状がある場合は、決して無理をせず、休暇を取得することが求められます。無理をして出勤することが職場全体の感染拡大につながることも考えられるからです。体調に不安がある場合は、必要に応じて休養をとることを優先し、在宅勤務などを利用することも検討しましょう。

3)予防接種の検討

インフルエンザ等は、流行状況に応じてワクチン接種を検討するとよいでしょう。接種はあくまで任意ですが、職場の感染拡大防止や自分の重症化予防に一定の効果が期待されますから、厚生労働省のホームページなどを参考に検討します。

2.花粉症の予防

花粉症もピークを迎える(写真:Adobe stock)

スギ花粉は、早いところでは2月下旬ころに始まり、またヒノキ花粉の飛散も3月下旬に始まり、それぞれ順次ピークを迎えます。花粉症の症状が強くなると、集中力の低下や欠勤の増加にもつながりますので、無理のない働き方を心がけましょう。

1)早めの対策

症状が出てからでは遅いので、医療機関を受診する、また服薬を始めるなど検討します。

2)在宅勤務の検討

通勤時での花粉の暴露が考えられますから、在宅勤務の検討も考えましょう。自宅で勤務する場合は、ドアや窓の開閉を最小限にすることで室内の花粉濃度を下げることができます。あわせて、空気清浄機を使うことで症状の軽減が期待できます。

3)日常生活の工夫

日々の生活行動の積み重ねも症状軽減には効果的です。外出の際は、表面がツルツルして、静電気が起きにくいナイロンやポリエステルの素材の衣服を選ぶとともに、マスクやメガネの着用で花粉から身を守ることも大切です。帰宅時には衣服や髪をよく払い、室内への花粉の持ち込みを防ぎます。

花粉の飛散量は、気温の低い夜間から朝にかけて少ないため、換気は朝の時間帯がよいでしょう。