2026/03/10
防災・危機管理ニュース
【ロンドン、ワシントン、東京時事】日米欧の先進7カ国(G7)財務相は9日、オンラインで緊急会合を開き、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格高騰への対応について声明を発表した。米イスラエルとイランによる攻撃の応酬が長期化する懸念を踏まえ、「石油備蓄放出など世界のエネルギー供給支援で必要な対応を取る用意がある」と表明。協調放出が実施されれば、ロシアのウクライナ侵攻後の2022年以来、約4年ぶりとなる。
日本から出席した片山さつき財務相は会合後に記者団の取材に応じ、「必要な対応を取ることで一致したことは大きな成果だ」と語った。ロイター通信によると、石油備蓄放出についてG7エネルギー担当相が10日にも会合を開き、G7首脳が今週後半に最終決定する可能性がある。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)によれば、議長国フランスのレスキュール経済・財務相は協調放出について「まだ合意に至っていない」と明かした。
主要消費国が加盟する国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長も財務相会合に参加し、石油備蓄放出に向けて早急に取り組むべきだと呼び掛けた。原油輸送の要衝ホルムズ海峡が事実上封鎖されたことに触れ「相当量の石油生産が抑制されている」と憂慮した。
原油先物相場の国際的指標である米国産標準油種WTI原油価格は日本時間9日の時間外取引で一時1バレル=119ドル台まで上昇、約3年9カ月ぶりの高値を付けた。ただ、G7を巡る協調放出への期待から、同日のニューヨーク市場は上げ幅を縮小し、94ドル台で取引を終えた。
〔写真説明〕G7財務相オンライン会合に臨む片山さつき財務相=9日夜、財務省(同省提供)
(ニュース提供元:時事通信社)

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