2026/06/08
防災・危機管理ニュース
【カイロ、ワシントン時事】イランは7日、イスラエルに向けミサイルを発射した。イスラエル軍は8日にイラン各地の軍事施設などを標的に反撃。イランも新たにミサイル攻撃を行ったが、トランプ米大統領の要求を受け、双方は同日、作戦を停止したとみられる。停戦崩壊が危ぶまれる緊迫した状況はいったん収まったが、再攻撃の可能性は残っており、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉への影響は必至だ。
AFP通信によると、米国とイランの一時停戦が4月上旬に発効して以来、イスラエルとイランが攻撃を交わすのは初めて。トランプ氏は8日、SNSに「直ちに『発砲』をやめなければならない」と投稿し、双方に強く自制を求めた。その後、「双方は即時停戦を求めている」とも書き込んだ。
イランメディアによると、精鋭軍事組織「革命防衛隊」はイスラエルの複数の空軍基地を標的にしたと説明。レバノンの親イラン・イスラム教シーア派組織ヒズボラやイランへの攻撃拠点だと主張した。報道によれば、イランから計24発のミサイルが撃ち込まれたが、いずれも迎撃されたか空き地に落下しており、負傷者や物的損害は報告されていない。
これに先立ち、イスラエル軍はヒズボラの拠点があるレバノンの首都ベイルート南郊を空爆していた。イランは戦闘終結に向けた米国との交渉で、ヒズボラへの攻撃停止を要求している。
一方、イスラエル軍は、イラン中・西部の軍事目標や南西部フゼスタン州の石油化学施設など各地を攻撃したと発表。首都テヘランや北西部タブリーズ、中部イスファハンで爆発音が響いた。
イラン軍中央司令部は8日、イスラエルに「痛烈な報復」を加えたとして作戦停止を表明。イスラエルが対ヒズボラ作戦を続ければ「より厳しい措置が取られる」と警告した。
イスラエル当局者は地元メディアに、トランプ氏の要請を受けてイラン攻撃を停止したと語った。しかし、ヒズボラ掃討へレバノン南部への攻撃は続けると述べており、イランとの緊張は続きそうだ。
〔写真説明〕7日、イスラエル中部ネタニヤの上空で確認されたイランのミサイル(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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