【シリコンバレー時事】米半導体大手エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)は16日、同社の先端AI(人工知能)半導体「ブラックウェル」と次世代型の「ルービン」を合わせた2027年の売上高が「少なくとも1兆ドル(約159兆円)に達する」との見通しを示した。AIへの過剰投資懸念がくすぶる中でも、同社の半導体への堅調な需要をアピールした。
 西部カリフォルニア州サンノゼで16日から開幕した、エヌビディアの年次開発者会議「GTC」の基調講演で明らかにした。売上高の見通しなどを受け、同社の株価はこの日の米株式市場の終値で前週末比2%近く上昇した。
 フアン氏は、人間の仕事を自律的に代行する「AIエージェント」に関連する新たな製品も発表した。パソコンなどを自在に操作できる性能で世界的に脚光を浴びているAI「オープンクロー」を、企業などに導入しやすくするソフトウエア「ネモクロー」を公開。セキュリティー面での安全性を強化しながら、利用できるようになるという。
 また、昨年ライセンス契約を締結した米半導体新興グロックの技術を取り込み、ルービンなどと組み合わせることで、AIが回答を導き出す「推論」の電力効率を従来比最大35倍に引き上げることができる半導体製品を披露した。 
〔写真説明〕16日、米半導体大手エヌビディアの年次開発者会議「GTC」で新商品を公開するフアン最高経営責任者(CEO)=西部カリフォルニア州サンノゼ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)