【パリ時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は20日、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)を中心に感染が広がっているエボラ出血熱について「世界規模で流行するリスクは低い」との見通しを示した。スイス・ジュネーブでの記者会見で明らかにした。
 テドロス氏は17日、コンゴと隣国ウガンダでの感染拡大を受け、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。パンデミック(世界的大流行)には当たらないと判断し、19日の専門家会合で追認された。
 コンゴなどでまん延しているのは「ブンディブギョ株」。確立された治療法も承認済みワクチンもないが「ウイルスの拡大を阻止し、人命を救う方策は数多くある」(テドロス氏)という。
 これまで50人余りの感染が確認されたほか、約600人の感染が疑われ、約140人が感染で死亡したとみられている。人の移動が活発な地域で流行している上、ウイルスが既に数カ月かけて広がっている可能性もあるため、国内・地域内で感染者・死者数が増加するリスクは高い。 

(ニュース提供元:時事通信社)