職場におけるレジリエンス向上でカギになる人物とは(写真:写真AC)

■レジリエンスの職場への適用

これまでは「個人」、つまり会社でいうところの社員一人ひとりに焦点を当ててレジリエンスの身につけ方を述べてきました。最終回となる今回は、その応用編です。

いかにレジリエンスを発揮するかは、平たく言えば「いかにやる気を引き出すか」ということ。これについては、個人一人ひとりの取り組みもさることながら、職場においてはもう一人、レジリエンス向上の鍵となる人物がいることを忘れてはいけません。

それが、中間管理層の人々です。社内の人々がレジリエントになれるかどうかは、意外にも、中間管理層の持っている雰囲気や言葉遣いに左右されることが少なくないのです。

例えば職場の中に、いつも白黒はっきりさせるよう迫る、失敗を強く責める、目標は達成できて当たり前といった空気があると、一般社員は十分に能力を発揮できないばかりでなく、何かつまずいた時には大きな無力感と自己嫌悪の深みにはまってしまうでしょう。

上司の対話力がものをいう(写真:写真AC)

そこで着目したいのが、上司による対話力です。上司が部下に対して「レジリエントな言葉」を意識することによって、コミュニケーションの問題を改善するわけです。レジリエントな言葉には、多かれ少なかれレジリエンスの要素が反映されています。ポジティブ、肯定的、選択肢や可能性の示唆、振り返り、自己効力感・・・などなど。

もちろんそうした言葉を、上司が一つひとつ意識的に選びとって話すわけではありません。上司自身がレジリエンスを理解し、実践していれば、自然に口から出て来る言い回しです。その意味で、職場全体のレジリエンスを高めようと考えたら、まずは中間管理層のレジリエンスを高めるのが先決かもしれません。

ログイン

この記事は会員限定です。続きは、「リスク対策.com」に会員登録(無料)されている方がご覧いただけます。まだご登録されていない方は、会員登録をお願いいたします。ご登録済みの方は、ご登録時に入力されたメールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。

» 新規会員登録(無料)はこちらから

» パスワードをお忘れの方