第14回:火災発生後の初動対応
「通報」「初期消火」そして「避難」が基本
本田 茂樹
現在の三井住友海上火災保険株式会社に入社、その後、出向先であるMS&ADインターリスク総研株式会社での勤務を経て、現職。企業や組織を対象として、リスクマネジメントおよび危機管理に関するコンサルティング、執筆活動を続ける一方で、全国での講演活動も行っている。これまで、信州大学特任教授として教鞭をとるとともに、日本経済団体連合会・社会基盤強化委員会企画部会委員を務めてきた。
2020/03/04
中小企業の防災 これだけはやっておこう
本田 茂樹
現在の三井住友海上火災保険株式会社に入社、その後、出向先であるMS&ADインターリスク総研株式会社での勤務を経て、現職。企業や組織を対象として、リスクマネジメントおよび危機管理に関するコンサルティング、執筆活動を続ける一方で、全国での講演活動も行っている。これまで、信州大学特任教授として教鞭をとるとともに、日本経済団体連合会・社会基盤強化委員会企画部会委員を務めてきた。
火災は、さまざまなリスクの中でも代表的なリスクであり、地震や水害などの自然災害に比べると、より身近なリスクであるといえます。また、さまざまな防火対策を講じることによって火災の発生頻度を下げることは可能ですが、その頻度をゼロにすることはできません。
今回は、実際に火災が発生した際の初動対応について考えます。
(1)そもそも火災を起こさない
「火災リスクはこう下げる」(連載第8回)で説明した通り、事務所や製造現場のさまざまな場所には、次のような火災を起こしかねないポイントがありますから、それらの安全管理に留意しましょう。
(2)設備によって火災の被害を減らす
出火を防ぎ、また延焼を止めるためには、防火対策用の各種設備を整備することも重要です。次のような設備の導入はもちろん、それらが実際の火災発生時に使えるよう常に点検しておくことも忘れてはなりません。
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