2026/07/06
防災・危機管理ニュース
西日本豪雨では、岡山県倉敷市を流れる1級河川の小田川と支流8カ所の堤防が決壊。同市真備町地区で4633棟が全壊し、74人(災害関連死を含む)が死亡するなどした。住民49人が参加する「真備水害訴訟原告団」は2020年4月、治水対策を怠ったことによる「人災とも言える」として、国や県などを訴えた。現在、総額約10億1300万円の損害賠償を求めているが、国側も全面的に争っており、審理は長期化している。
争点の中心の一つは、洪水被害を防ぐための小田川の合流点付け替え工事の遅れだ。建設省は1989年、洪水時に河川で流せる最大流量を上げるため、小田川と高梁川の合流点を下流に付け替える治水事業などを盛り込んだ総合事業計画を策定した。
しかし、計画改定が繰り返される中、付け替え工事は実施されないまま豪雨災害が発生。原告団は「『洪水が起きてはいけない』という意識の薄れが事業の先延ばしにつながった。人災とも言える」と主張する。
これに対し、国は答弁書の中で「(河川改修工事などは)必要性・緊急性を比較し、実施している」などと反論し、争っている。
〔写真説明〕大雨により決壊した小田川の堤防(中央右下)=2018年7月、岡山県倉敷市
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 真備水害訴訟
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/10/05
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/29
-
-
-
操作不要の防水板で水害リスクを低減
全国各地で、豪雨災害が頻発している。2026年8月13日には、千葉県内で記録的な大雨が発生し、大きな浸水被害をもたらした。「命を守る行動」が最優先事項ではあるが、建物の浸水被害も防ぎたい。望ましいのは、人も建物も守れる備えだ。防水板や防水扉の設計製造を行う宇根鉄工所(広島県東広島市)では、人手を介さず水の力で起きあがる浮力起伏式防水板を開発している。代表取締役社長の宇根利典さんに、水害リスクに対する備えを聞いた。
2026/09/28
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方