2016/07/13
噴火リスクにどうそなえる?
Q4 交通の影響について、鉄道や道路への影響は?
A 最近の事例では大量の降灰時にJRの分岐器に降灰が堆積して、運休したことがあるが、路面電車や路線バスは運休しなかった(通行規制や速度規制を行う場合はある)昨年はJR。が2回運休している。自動車等への影響については、多量に降灰があると視界不良のため、ライトを点灯したり、ワイパーを動かしたりして視界を確保することがある。島内で多量に降灰があるとスリップ事故につながることもある。高速道路は桜島の降灰が多量に飛散する場所にはないが、仮に多量に降灰があった場合は、一般道と同様に、通行規制や速度規制で対応される。なお、道路上の降灰除去については、国・県・市または民間事業者がそれぞれ降灰除去専用の車両や散水車を所持しており、それぞれの所管の道路の降灰除去を行っている。市道においては3日以内に道路降灰を除去する計画となっている。
Q5 建物内への降灰侵入防止策はどうしているか?
A 降灰時には建物内に火山灰が入らないよう窓を閉める。エア降灰仕様のものなどは聞いたことはない。降灰時は洗濯物を外に干すことはできないので、サンルームを作ったり、ベランダをガラスサッシなどで囲ったりする家もあるようだ。
Q6 電子機器についてTV、パソコン、レジなど精密機器の保護の必要があるか?
A 電子機器を降灰から保護しているという話は聞いたことがない。建物の窓を閉めていれば大量の火山灰が入ってくることはないため、屋内の電子機器の環境は降灰のない地域と比べて、あまり変わりないと思う。降灰の影響による電子機器の故障も聞いたことはない。
Q7 降灰の健康被害として、行政としてどの様な指導をしているのか?
A 国・県・市において、昭和47年度から平成20年度まで、降灰や火山ガスの影響について降灰検診を実施していたが、急性的な目のかゆみや喉の痛みなどの訴えはあるが、慢性的な疾患(ぜんそくや気管支炎など)の報告はない。
(了)
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