読者の皆さまお久しぶりです。今回は、きっと皆さまがすごく知りたいと思っている「災害後にトイレっていつ流せるようになるの」という大問題について、お話しします。

先日、東京・港区で災害時の支援に当たる地域の方々向けの研修をした際、マンションの多い港区で、皆さんの質問が一番多かったのが、この問題でした。

災害時のトイレ、いつ使える? どうやって判断したらいい?という問題にズバリと切り込んでいる資料がこちら、「集合住宅の災害時のトイレ使用マニュアル作成の手引き」で、この存在をお伝えするだけで、とても役立ったとの感想をいただいています。

画像を拡大 引用:「集合住宅の災害時のトイレ使用マニュアル作成の手引き」(http://www.shasej.org/iinkai/200603/20200603.pdf

マンションごとに配管設備が違うので、対策はマンションによって異なってくるのですが、それがきめ細かく、図入りで書かれているので、使えるマニュアルです。

ならば、今すぐコピペして使いたいと思われるでしょうけど、この資料には、以下のような注意書きがあります。

引用:「集合住宅の災害時のトイレ使用マニュアル作成の手引き」(http://www.shasej.org/iinkai/200603/20200603.pdf

無断複製・転載は禁じられている資料でもあるため、集合住宅の在宅避難のためのトイレ使用方法検討小委員会の主査でもある(株)長谷工コーポレーション技術研究所 木村洋氏に取材を申し込みました。すると、(株)長谷工コーポレーションのマンションミュージアム(https://www.haseko.co.jp/hmm/guide/)で現在、マンション防災展が実施されていることと、マニュアルに最新の改正点もあるということで、見学も兼ねた取材に早速行ってきました!そこで、驚きの新実験結果も教えていただきました。トイレを復旧させる場合、まずは水を流すテスト(いわゆる通水テスト)をしてから汚物を流すというイメージだったのですが、通水テストをしないで大から流したほうがいいかもという実験結果が出ていたりするんです。そうなの?!学会でも発表されている最新情報をお伝えします。

また、一般公開はされていませんが、今回は特別にマンション管理人の研修センターも見学させていただきました。