2018/02/27
防災・危機管理ニュース
ランサムウェア「Cryakl」復号鍵を公開

カスペルスキーは23日、ベルギー連邦警察との捜査協力の過程で、ランサムウェア 「Cryakl」の新バージョン(別名Fantomas)により暗号化されたファイルの復元に必要な鍵を入手し、同社が参画する「No More Ransom」プロジェクトの公式サイトに公開した。 これにより、 Cryaklの攻撃を受けたユーザーは犯罪者に身代金を支払わずに、 暗号化されたファイルを復号できるようになる。
「No More Ransom」プロジェクトは、2016年7月に発足したNo More Ransomプロジェクトは、 法執行機関とITセキュリティ企業などが連携を通してランサムウェア攻撃に立ち向かうために立ち上げた取り組み。 欧州刑事警察機構(ユーロポール)、 オランダ警察、 Intel Security、Kaspersky Labなど120以上の組織が参画する。 現在52の復号鍵が公開されており、 84種のランサムウェアによって暗号化されたファイルを復号できる。 これまでに3万5000人以上がファイルを取り戻し、 1000万ユーロ(約13億円)以上の身代金が犯罪者の手に渡るのを防いだとしている。
「No More Ransom」プロジェクトのサイト上では、感染したファイルをもとに、ランサムウェアの種類を特定することや、特定したランサムウェアに該当する複合鍵が公開されているか検索することができる。
■ニュースリリースはこちら
https://blog.kaspersky.co.jp/cryakl-decrypted-for-good/19532/
■「No More Ransom」プロジェクトの公式サイトはこちら
https://www.nomoreransom.org/ja/index.html
(了)
リスク対策.com:峰田 慎二
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