2021/06/02
ニュープロダクツ
地震観測装置メーカーの白山工業は、任意の地震動記録を指定形式で入力するだけで、建物・高さに応じたリアルなVR地震体験が可能な地震体験装置「地震ザブトン+SYNCVR」を提供する。防災訓練やBCP訓練を目的とした1日利用の出張運用サービスから、イベントや企画展での短期レンタル、施設常設の長期レンタルなど、目的や場所に応じた利用を提案する。
「地震ザブトン」は、同社が大学との共同研究によって生み出した室内専用の超小型地震動シミュレーター。過去の地震観測記録や今後発生可能性のある想定地震記録を用いて大地震の揺れを再現するとともに、同期する室内被害映像によって揺れの被害をリアルに感じさせる。
新装置に搭載するVRシステム「SYNCVR(シンクブイアール)」は、日建設計とジオクリエイツが開発したもので、あらかじめ構築した汎用的な室内CGモデルへの地震動入力により、室内被害のシミュレーション映像を即時生成できる。
これにより、過去の地震観測記録に加え、今後発生可能性のある想定地震記録、建物の応答解析記録を用いたVR地震体験が可能となり、各種地震動記録の利活用が促進されるほか、建物構造によって異なる室内被害の差や耐震性能も分かりやすく伝えられるようになる。
また、従来数カ月/数百万円単位の費用がかかっていた地震動毎の被害映像作成が無料となり、目的に合わせた体験メニュー追加が容易に行える。汎用室内CGモデルとして、オフィス・マンションの2種類を標準装備するほか、独自のCGモデル作成もオプションで対応する。
同装置のレンタル価格は130万円~/月(年間契約必要)、出張運用サービスは65万円~/回。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
過疎高齢化地域の古い家屋の倒壊をどう防ぐか
能登半島地震の死者のほとんどは、倒壊した建物の下敷きになって命を落とした。珠洲市や輪島市の耐震化率は50%程度と、全国平均の87%に比べ極端に低い。過疎高齢化地域の耐震改修がいかに困難かを物語る。倒壊からどう命を守るのか。伝統的建築物の構造計算適合性判定に長年携わってきた実務者に、古い家の耐震化をめぐる課題を聞いた。
2024/03/28
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月26日配信アーカイブ】
【3月26日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:四半期ニュース振り返り
2024/03/26
-
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月19日配信アーカイブ】
【3月19日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:副業・兼業のリスク
2024/03/19
-
リスク担当者も押さえておきたいサイバーセキュリティ対策の最新動向
本勉強会では、クラウド対応のサイバーセキュリティ対策の動向を、簡単にわかりやすく具体的なソリューションの内容を交えながら解説します。2024年3月8日開催。
2024/03/18
-
発災20分で対策本部をスタートする初動体制
総合スーパーやショッピングモールなど全国各地のイオン系列の施設を中心に設備管理、警備、清掃をはじめとしたファシリティマネジメント事業を展開するイオンディライト(東京都千代田区、濵田和成社長)。元日に発生した能登半島地震では、発災から20分後にオンラインの本社災害対策本部を立ち上げ、翌2日は現地に応援部隊を派遣し、被害状況の把握と復旧活動の支援を開始しました。
2024/03/18
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方