関西電力は21日、運転開始から40年を超えている高浜原発1、2号機(福井県高浜町)の再稼働計画を福井県に報告した。原子炉の起動について、1号機は7月28日、2号機は9月15日を目指す。東京電力福島第1原発事故後、原則40年とされた運転期間を超える原発の再稼働は、関電美浜原発3号機(福井県美浜町)に続き2、3基目となる見通し。
 県庁で報告を受けた福井県の坂本裕一郎防災安全部長は「40年を超えて運転する国内2番目の原発を稼働させることを常に強く意識し、作業に当たってほしい」と求めた。
 高浜1号機は1974年、2号機は75年に運転を開始した。2011年から運転停止中で、再稼働すればおよそ12年ぶりとなる。関電は1、2号機について、それぞれ今年6、7月の再稼働を目指していたが、火災防護対策の追加工事などで遅れた。1号機では今月20日に原子力規制委員会の現場確認が終わり、22日から原子炉への燃料装荷を開始する予定。2号機では6月下旬に工事を終え、原子力規制委の確認を経た後、8月7日の燃料装荷開始を目指す。 
〔写真説明〕運転開始から40年を超えている高浜原発1、2号機の再稼働計画を福井県の坂本裕一郎防災安全部長(左)に報告する関西電力の担当者=21日午後、福井県庁

(ニュース提供元:時事通信社)