【ワシントン時事】ロシア軍は23日、ウクライナ各地をミサイルとドローンで攻撃した。首都キーウ(キエフ)の当局によると、撃墜されたミサイルの破片が高層ビルに衝突し、これまでに2人が死亡、8人が負傷した。
 ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で1年4カ月。ロシアによる都市への攻撃は依然やまず、前線でも激しい戦闘が続いている。
 北東部にある第2の都市ハリコフのテレホフ市長は通信アプリで、市内でミサイル1発がガス管に命中し、火災が発生したと明らかにした。被害者の情報はない。ロイター通信によると、東部ドニエプロペトロフスク州の州都ドニプロでも民家が破壊された。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、国家安全保障・国防会議を開催。ロシアの攻撃にさらされている地域を中心に住民の避難施設の状況を確認した。ただ、「結果は芳しくない」と述べ、全国で施設の整備を急ぐよう指示した。
 一方、米シンクタンク戦争研究所は、ウクライナ軍が23日に少なくとも前線の二つの地域で反転攻勢を行ったと指摘した。ただ、領土回復はこれまでのところ、限定的なものにとどまっているもようだ。 

(ニュース提供元:時事通信社)