【パリ時事】ロシアの首都モスクワのソビャニン市長は5日、空軍が首都近郊で複数の無人機を撃墜したと明らかにした。通信アプリ「テレグラム」に投稿した。落下した無人機の残骸で住宅が被害を受けたが、死傷者はいないもようだ。
 ソビャニン氏は、ウクライナが「モスクワに対する攻撃を企てた」と主張。無人機の影響で、首都圏の空港では遅延・欠航が相次いだ。
 無人機が撃墜されたのは首都西郊イストラと南郊に位置するカルーガ州。ロイター通信によると、北郊トベリ州でも1機が撃退された。トベリ州にはロシア大統領の別荘がある。
 一方、米シンクタンク戦争研究所によれば、ウクライナ軍は南部ザポロジエ州で行ってきたロシアに対する反転攻勢で前進。軽歩兵が、ロシア軍の塹壕(ざんごう)や「竜の歯」と呼ばれる対戦車障害物を越えた。
 同研究所は、前進を遂げた地点でウクライナ軍の戦車などは確認できず、ロシア軍の防衛線を突破したと言えるかどうかは判断できないとしている。 

(ニュース提供元:時事通信社)