【ロサンゼルス時事】全米脚本家組合(WGA)は26日、製作会社側に待遇の改善を求め約5カ月に及んだストライキを終えると発表した。テレビや映画館だけでなくインターネットでも映像作品が視聴される時代となった。新時代に合わせた報酬体系の見直しや、急速な拡大が見込まれる人工知能(AI)の利用制限に一定の進展が見られたことを踏まえ、26日の理事会で組合員に新たな労働協約を推奨することを全会一致で決めた。
 27日にストを解除し、組合員は職場に戻れるようになる。製作会社との合意のWGAによる批准は10月を見込む。今回の合意では、動画配信サービスについて視聴状況が一定の水準に達した場合、報酬が支払われる仕組みを導入。配信作品の視聴時間をWGAに提供するほか、製作会社側が脚本家にAI使用を要求できないといったルールも設けられる。 

(ニュース提供元:時事通信社)