【バンコク、ベルリン、ワシントン、ロンドン時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃では、外国人多数も犠牲になった。タイ、ネパール両国政府によると、タイ人12人とネパール人10人が死亡した。
 タイ外務省によると、イスラエルには農業や建築現場などで働くタイ人が約3万人おり、うち5000人はガザ一帯に居住。タイ政府は避難のため空軍機の派遣を準備している。
 カンボジア政府も学生1人が死亡したと発表した。
 ドイツのDPA通信によると、独外務省は8日、拉致された人々の中に複数のドイツ人が含まれているとの情報があると明らかにした。全員がイスラエルとの二重国籍者と想定されるという。
 バイデン米大統領は9日、少なくとも米国人11人が死亡したと発表。AFP通信によると、フランス人1人が死亡、数人が行方不明になっている。英BBCなどによると、英国人10人以上も死亡したか行方不明になった恐れがある。ただ、英外務省はコメントを拒否しているという。
 また、ウクライナのメディアは、イスラエル在住のウクライナ人女性2人が死亡したと伝えた。メキシコ人2人が拉致されたとの情報もある。 

(ニュース提供元:時事通信社)