【ワシントン時事】バイデン米大統領は30日、高度な人工知能(AI)の安全性確保に向けた大統領令を発表した。安全保障や公衆衛生に関わるAIを使った基盤システムの開発者に対し、開発の際の通知と安全性評価の提出を義務付ける。電子透かしや認証に関する指針を策定し、AI生成の動画や画像を明示する技術の導入も促す。
 各国や地域でAIのルール整備に向けた動きが加速しており、先進7カ国(G7)は同日、開発者向け行動指針を発表した。米国は自ら法的強制力がある規制を打ち出すことで、国際的な議論をリードしたい考えだ。
 米政府高官は、AIの安全確保に向け「重要な第一歩」と強調。「必要となる技術開発を促進する」と意義を説明した。 
〔写真説明〕バイデン米大統領=23日、ワシントン(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)