【ドバイ時事】米政府は1日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で、産業革命前からの世界全体の気温上昇を1.5度以内に抑える「パリ協定」の目標達成のため、温室効果ガスが発生しない原子力発電の容量を世界全体で2050年までに3倍にする宣言を発表した。日本やUAEなど計21カ国が賛同したという。ただ、東京電力福島第1原発事故を経験した日本国内では反発も起きそうだ。
 他に賛同したのは、韓国、英国、フランス、ウクライナなど。米国は原発について「クリーンで安定供給が可能な電源で、エネルギー安全保障にも利点がある」と強調しており、COP28の期間中に、原発容量の3倍目標に賛同する国をさらに増やしたい考えだ。 

(ニュース提供元:時事通信社)