【ベルリン時事】ドイツとフランスの音楽著作権団体は30日、会員のミュージシャンや作曲家を対象にした人工知能(AI)に関するアンケート調査の結果を公表した。71%がAI技術の普及により「楽曲制作で生計が立てられなくなる可能性がある」と答え、同技術を用いた自動的に音楽を生み出すソフトや配信サービスに警戒感を示した。
 調査では、64%がAIの普及について「リスクがチャンスを上回る」と回答。9割が、音楽生成ソフトの開発業者が楽曲を取り込む際には、著作権者が収入を得るべきだという見解を示した。
 一方、音楽活動全般でAIを使用したことがあると答えたのは35%で、35歳未満では半数以上に及んだ。11%が作曲などの創作過程で利用しており、AIが業界に浸透している実情も明らかになった。 

(ニュース提供元:時事通信社)