2025/06/12
防災・危機管理ニュース
防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は11日、改修した世界最大規模の大型降雨実験施設を報道陣に公開した。最大風速毎秒25メートルの暴風を人工的に発生させる装置の新設により、台風時に似た暴風雨の状態が再現可能という。過酷な環境下でも動作するドローンや自動運転車の技術開発での活用が期待される。
防災科研によると、同施設は1974年に運用を開始。散水可能な面積は3000平方メートル超で、北海道木古内町で2021年に降った観測史上最多の10分当たりの降水量(55.0ミリ)に匹敵する1時間当たり300ミリの人工雨を降らすことができる。
改修では大型の送風機を4台設置。雨と同時に幅3メートル、高さ3メートルの範囲から最大風速毎秒25メートルの風を吹かせることで、台風時の暴風雨などを再現できるようになった。
報道公開では、同25メートルの暴風を1時間当たり300ミリの大雨の中で発生させた。天井から落ちてきた雨粒が風にあおられ、約50メートル先まで飛ばされていく様子が確認できた。
防災科研・大型降雨実験施設研究推進室の酒井直樹室長は「災害時に被災状況を把握するドローンや物資を運ぶ自動運転車などの開発に貢献していきたい」と述べた。
〔写真説明〕大型降雨実験施設で行われた暴風雨実験=11日午後、茨城県つくば市の防災科学技術研究所
(ニュース提供元:時事通信社)

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