2025/07/24
防災・危機管理ニュース
アルミサッシの部品製造に必要な金型を下請け業者に無償保管させたなどとして、公正取引委員会は24日、下請法違反で、東証スタンダード上場の「不二サッシ」(川崎市)に保管費用相当額の支払いなどを求める勧告を出した。
公取委によると、同社は遅くとも2023年12月以降、下請け46業者に対し、長期間発注しないにもかかわらず、アルミサッシに使われる部品を製造するための金型など7789個を無償で保管させていた。1976年から無償保管が続いていたケースもあった。
また、23年12月以降、部品受領後に品質検査をしていないのに、不良品だとして20業者に約421万円分の部品を不当に返品するなどしていた。
不二サッシは「勧告で求められた措置を速やかに実行するとともに、コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努めていく」としている。
〔写真説明〕不二サッシが下請け業者に無償保管させていた金型と木型=24日午後、東京・霞が関の公正取引委員会
(ニュース提供元:時事通信社)

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