12日の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=159円台前半に下落した。1月14日以来、約2カ月ぶりの安値水準。米イスラエルとイランの軍事衝突が長期化するとの懸念から「有事のドル買い」が続いた。原油価格の高止まりも円売りを促した。午後5時現在は158円79~80銭と前日比56銭の円安・ドル高。
 国際エネルギー機関(IEA)加盟国が石油備蓄の協調放出を決めたものの、原油先物相場は高止まり。ホルムズ海峡の事実上封鎖が続いていることへの警戒感が強く、資源輸入国である日本の貿易赤字拡大を懸念した円売りが広がった。159円台の水準では政府・日銀による為替介入への警戒から、円の買い戻しも入った。
 東京株式市場は、原油高の日本経済への悪影響が懸念される中で売りが優勢となり、日経平均株価の終値は前日比572円41銭安の5万4452円96銭と反落。先行き不透明感から積極的な取引を控える投資家もいたとみられ、市場全体の売買代金は伸びなかった。 

(ニュース提供元:時事通信社)