2025/08/31
防災・危機管理ニュース
ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は30日、ウクライナ侵攻の「任務遂行を今後も続ける」と述べた。春と夏の「戦果」を報告するとともに、秋以降も攻撃の手を緩めない考えを示した。国防省が発表した。
侵攻開始から3年半を迎えた8月、和平仲介に前のめりなトランプ米大統領がロシア、ウクライナ首脳と相次いで会談したが、停戦合意は得られなかった。ロシアのプーチン政権は交渉姿勢を示しつつ、あくまで軍事作戦によってウクライナ東・南部の支配地域を拡大し、2014年に併合したクリミア半島とともにロシア領として国際社会に承認させるという所期の目標を追求する構えとみられる。
ゲラシモフ氏は、ロシアが併合を宣言したウクライナ4州の状況を説明。支配地域は▽東部ルハンスク州の99.7%▽東部ドネツク州の79%▽南部ザポリージャ州の74%▽南部ヘルソン州の76%―に達していると語った。西側メディアによると、プーチン大統領は東部2州全域からのウクライナ軍撤退を要求している。
ゲラシモフ氏は、北東部スムイ、ハルキウ2州や東部ドニプロペトロウスク州でも集落を制圧していると強調した。
〔写真説明〕ロシア軍のゲラシモフ参謀総長=4月19日、モスクワ(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/26
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方