林芳正官房長官は１５日の記者会見で、ロシア当局が北方領土・色丹島周辺での射撃訓練実施を通告し、北方四島の周辺海域で他国軍艦・公船の無害通航権を停止する航行警報を出していたと明らかにした。政府はその都度外交ルートを通じ、ロシアに「わが国の立場に反し、受け入れられない」と抗議した。
　期間は射撃訓練が今月１０日から１１月１日まで、無害通航権停止が今月１３日から同２０日まで。四島周辺の管轄権を主張する狙いとみられる。林氏は対象水域に日本の領海も含まれると説明し、「引き続き状況を注視し、適切に対応する」と述べた。　
〔写真説明〕記者会見する林芳正官房長官＝１５日午後、首相官邸

（ニュース提供元：時事通信社）