第11回 「DEIからの撤退する」とどうなるのか?
撤退リスクの評価と対策
鈴木 英夫
慶應義塾大学経済学部卒業。民族系石油会社で、法務部門・ロンドン支店長代行・本社財務課長など(東京・ロンドン)。外資系製薬会社で広報室長・内部監査室長などを務め、危機管理広報・リスクマネジメントを担当(大阪)。現在は、GRC研究所代表・研究主幹、リスクマネジメント&コンプライアンス・コンサルタント(兵庫)。日本経営管理学会会員、危機管理システム研究学会会員。
2025/12/07
新 世界のリスクマネジメントの潮流
鈴木 英夫
慶應義塾大学経済学部卒業。民族系石油会社で、法務部門・ロンドン支店長代行・本社財務課長など(東京・ロンドン)。外資系製薬会社で広報室長・内部監査室長などを務め、危機管理広報・リスクマネジメントを担当(大阪)。現在は、GRC研究所代表・研究主幹、リスクマネジメント&コンプライアンス・コンサルタント(兵庫)。日本経営管理学会会員、危機管理システム研究学会会員。
現在の政治情勢において、多くの企業が取締役会・クライアント・顧客・スポンサーからの圧力を受け、DEIプログラムを縮小することを選択している。しかし、非営利団体Catalyst*)とニューヨーク大学ロースクールのメルツァーセンターの合同調査によると、これらのプログラムを縮小するという決定は、企業にとってマイナスの影響を与える可能性がある。例えば、経営幹部の77%は、DEIプログラムは財務業績の向上と正の相関関係にあると回答し、81%は顧客ロイヤルティの向上と正の相関関係にあると回答している。さらに、経営幹部の83%と法務責任者の88%は、主要な法的リスクを軽減するためには、DEIプログラムの維持または拡大が不可欠であると述べている。企業が組織全体のDEIプログラムから撤退するか、あるいは名称を変更するかを検討する際には、4つの主要な領域でリスクを評価する必要がある。
*)訳者注:Catalyst (カタリスト)とは、1962年にニューヨークで設立されたグローバルな非営利団体 (NGO) 。その目的・使命は、職場における女性の進出とインクルージョンを加速させ、女性にとっても、そしてすべての人にとっても働きやすい職場を創出すること。
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