2025/12/11
防災・危機管理ニュース
東北大災害科学国際研究所は11日までに、青森県東方沖を震源とする地震(マグニチュード=M7.5)と津波を解析した成果を発表した。富田史章助教は過去の大地震の発生状況から、今回の震源の南方、岩手県沖北部でM7~8級の地震が続発する恐れがあり、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表期間(16日午前0時まで)を過ぎても日ごろの備えが必要との見方を示した。
東北地方の東方沖では海側プレートが日本海溝で陸側プレートの下に沈み込み続けており、プレート同士の境界にひずみが蓄積するため、境界の一部が急に滑って大地震や津波を引き起こすことが繰り返される。
政府の地震調査委員会によると、今回の地震は1968年の「十勝沖地震」(M7.9、死者52人)の震源域内の北部で発生。震源域内の南部に当たる岩手県沖北部では94年に「三陸はるか沖地震」(M7.6、死者3人)が起きたが、それから約31年間、M7級の地震が起きていない。
一方、岩手県沖北部の南方では今年11月9日にM6.9の地震が起き、津波注意報が出されて岩手県大船渡市で16センチの津波を観測した。富田助教によると、岩手県沖北部は今回の地震と11月の地震の震源域の間で取り残された形になっている。「(プレート同士の境界が大規模に滑った場合は)M8程度も考えられる。後発地震注意情報の期間が過ぎても、将来的に大地震が発生する可能性が高い」という。
今回の地震で観測した津波が最も高かったのは、岩手県久慈市・久慈港の70センチだった。久慈港は海底地形などの影響で津波が高くなりやすく、7月30日にロシア・カムチャツカ半島東方沖で大地震が発生し、津波が日本沿岸に押し寄せた際も、国内最大の141センチを観測した。
越村俊一教授は、久慈港で70センチを観測したのは第1波到達から約1時間半後の第5波だったと指摘。「今後の津波の際も遅れて来る最大波に注意が必要だ。幸い、今回の最大波は(満潮時より潮位が約1.5メートル低い)干潮時だった」と話した。
(ニュース提供元:時事通信社)
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